時
湖月
ぱきん ぱきん
音を立てて踏む足元の枝は
まるで昨日の骨のように
もろく、音は耳に響く
痩せ細った片腕は
傘も支えれぬ衰え
どこかに落とし、捨て、忘れたのは何か
雨に濡れ落ちた葉は
泥にまみれ
還る土に口付ける
自由詩
時
Copyright
湖月
2008-06-02 21:48:29