夢の扉
成澤 和樹

ハーフタイムになったところで 歩いてきた道を振り返る
コーチが指摘するではないけれど 反省点はあるのだろう
過ぎ去った時間について 肯定するだけの日々よ終われ

直感に理性を混ぜ込んで完璧なウソをつきまくる
積み重ねてきたモンが素晴らしいとは限らないぜ 嗚呼 そんな
傷つかない為の思考回路巡らせて 失ってきた現実(いま)がある

消えかけた夢の向こうに 平凡な日常が待っていて
目を逸らしながら進むしかないのか 今は
波紋のように広がる感情は 胸の中にとどまっては消える
それでいいのかと余韻を残して消えてゆく だから・・・

頼れる仲間と円陣組んで なんとか延長戦に持ち込んで
逆転できたらいいな 結果オーライなんて叫びながら
繰り出す一か八か左足のシュート YES! YES! YES!
ぶち壊そう 夢のない日常を


世間に合わせて生きてゆくことは 自分を否定することなんかじゃない
それは枝葉のようであって 幹があればいいのだろう
相違点についてもう 言い争うのは止めよう

事実に嘘を混ぜ込んで議論に勝つ為の議論を展開する
正論だけじゃ何も変わらないぜ 嗚呼 そんな
腐った大人のハッタリかまして 勝ち取った現実(いま)がある

誤魔化してきた分厚い日常に 遮られた夢が待っていて
忘れたフリをして進むしかないのか 今は
トゲのように広がる枝々が 胸の中を締めつけては消える
覚えてるだろと問いかけながら消えてゆく だから・・・

頼れる仲間と手を取り合って 陽のあたる場所を目指して
伸びていけたらいいな アリガトウと叫びながら
突き出す天に向かって右拳 YES! YES! YES!
ぶち壊そう 夢のない日常を 嗚呼

掴み取ろう 忘れかけた夢を 


自由詩 夢の扉 Copyright 成澤 和樹 2008-06-02 03:57:14
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