島へ
青の詩人
辿りつくただひとつの島を探して
泳いでいた日々があった
そんな歌があった
見知らぬ人よ
あなたは何処にいるのですか
めぐりあいを信じていますか
探し続けていました
息とめて
深く深く潜ったあとに
あっちとこっちの境をさまよった僕を
穏やかに受け止めてくれる
岸辺を
意識の彼方で海鳥の声を聞いた
寄り添い飛行する夢はもう叶わない
打ち上げられた砂浜が暖かいのは
あなたが太陽みたいに笑うからでしょうか
波の音が心地いいから
もう少しここで眠っていてもいいですか
せめてあなたが海の向こうの世界に
隠れてしまうまでは