猫の頭を撫でたらニャアと鳴くそれが出発の合図さ
You
死神のノックする音が聞こえて
ハンブルグのように黒い霧が立ち込めて
ベルリンのように赤い雨が降ろうとも
俺は死神の喉笛をデリンジャーでぶち破る
その銃声は街中に響き渡り
赤ん坊は泣き止み
若者は携帯を握りつぶし
老人はストリップショーに駆け込む
この世界は鉄条網つきのコンクリートで囲まれた薔薇の園
茨の棘はモラルのボーダーを麻痺させる猛毒でいっぱいらしいぜ
マゾヒスティックな快楽に五体を締め付けられたコミュニケーションの囚人たちへ
無料無期限無保証の天国行きの招待状を送るよ
あんたの後生大事に持ってる哲学はブックオフに捨てていくといい
メッセンジャー、天国は水色だって伝えといてくれ
猫の頭を撫でたらニャアと鳴く
それが出発の合図さ