ピクニック
石瀬琳々

木もれ陽のランチョンマット広げては
    鳥がついばむ野のピクニック


朝どりのトマトはさくり陽を浴びて
    ただ召し上がれめしあがれ今


ふかふかの森は日向の匂いする
    サンドウィッチに風はさむ午後


唇をま赤く染めて笑いあう
    苺つぶれて昼の静けさ


野の隅に忘れ物ありいつの日の
    種はこぼれてそと実を結ぶ



短歌 ピクニック Copyright 石瀬琳々 2008-05-29 13:51:45
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
薊道