ハロー 箱庭の片隅で
空雪

震える指で
窓硝子を撫で月を見て
太陽の残り香を
目を見開いてじっとかき抱き
そして貴方は
眠りにつくの?


せかいはやさしい
誰の戯言か知らないが、



時を止める方法など
貴方はとうに知っている
気の向くままに あの銀の
秒針をたたき壊せばいい
知っているだろう?
止められないのは時間じゃなくてさ


やさしいせかい
誰の狂言だか知らないが、




眠ることも
止めることも
決められないなら 僕は
あなたに逢いにゆきたい
眠らずに
止まらずに
泣きながらでも 貴方は
ちいさなゆめを見ていてよ。













僕は囁き貴方は泣いた。はやくきてよとひたすら泣いた。
隠れ鬼でもあるまいし 貴方に呼ばれて 倖せだ。
ねぇもし いつか 僕が叫べば
貴方は裸足で わらってくれる?


自由詩 ハロー 箱庭の片隅で Copyright 空雪 2008-05-26 12:07:13
notebook Home 戻る