足首の絞殺(考察)
beebee




人を判断する基本としての足首
ぼくの友人は足首で判断する
細い繊細な足首がキリリと力強く歩み去るのを
眺めるのが好きだ
太い力強い足首が折り重なるように斜めに重なり合って
力が抜けているのを見るのが好きだ
きっと彼女が長い恋愛の果てに彼の好意を獲得するが
斜めに横切る足首の歩き方が彼との間を遮断するのに
もっと揺れていれば良いのだが
キッパリとした切り口で
彼女はゆっくりゆっくり踏みしめるように歩いて
歩いて
土の味を確かめながら歩いて
幸せにタンポポの羽が擦れる音が耳元を掠めた
おお、その細い足首は
人差し指と親指でちょっと掴める
カラカラと鈴のように振って
骨が鳴って
不思議に幸せな春の音が鳴った




『変容する熱の色の研究』姉妹編です
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自由詩 足首の絞殺(考察) Copyright beebee 2008-05-24 15:35:14
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