ぱすも君 
服部 剛

桃色の四角い顔で
素朴にほほえむ 
ぱすも君 

無数のバスや電車にのりうつり 
街から街へ今日も走る 

今日は職場の老人ホームで 
婆さま達に囲まれて 
歌って踊ってすごした  

仕事帰りのバス亭で 
ほっと一息 
ベンチに腰を下ろす 

ぱすも君の 
角の取れた四角い顔が 
僕の胸の内側に 
少し動いた 

家に帰り 
パソコン画面を開いたら 
友のページのプロフィール写真は 
胸いっぱいに花束抱えた 
ぱすも君になっていた 





自由詩 ぱすも君  Copyright 服部 剛 2008-05-24 07:15:42
notebook Home