あさっての新聞
ジム・プリマス
夢をみた
影のない夢
脈絡もなく
断片ばかり
夢の最後は
あさっての新聞を手にして
冷や汗をかいている自分
不安な焦燥に身を焦がして
紙面に目をやると
死亡欄に自分が敬愛する
高名な小説家の名前を見出して
もしこれが現実になればどうなるのか
と不安にかられたところで目が覚めた
でも部屋のガラステーブルに目をやって
また背筋が凍りつく
そこにはぱりっとした新しい新聞がおかれていて
手に取ると日付はまだあさってのままなのだ
そこにはいろいろな災厄が載っているにちがいなく
結局、俺はそれに目を通さないわけにはいかない
それらの災厄は現実に起こるなら
そこからは決してのがれられないのだ
不安の象徴のような新聞を手にしたまま
途方にくれている
(ポエニーク 即興ゴルコンダ投稿)