幻のように確かな手触り
吉岡ペペロ

16のころ読んだ

大江健三郎の小説を

古本屋で文庫で百円で買った

道を渡った喫茶店で

39の俺が読んだ・・・


墜落する物体を見る興奮

幻のように確かな手触り

加齢する事の無用な余力


39の俺が読んだ

道を渡った喫茶店で

古本屋で文庫で百円で買った

大江健三郎の小説を

16のころ読んだ・・・


自由詩 幻のように確かな手触り Copyright 吉岡ペペロ 2008-05-23 22:08:01
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