ハコ
湖月

小さな箱に体は収まる
膝をかかえ頭を下げ
それは体に張り付くように
少しでも体を動かせば骨が軋む
箱から外れるな、と

箱が割れる日がくるときもある。
そのときは皮膚が外へ出るのを嫌うように
何事にもひりひりとした感覚がつきまとう


そのときふと思うのだ
体が箱なのか箱の中に体はあるのか
外側はいつも痛い






自由詩 ハコ Copyright 湖月 2008-05-23 20:19:58
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