ろびいすと
umineko

安っぽい自販機で
安っぽいコーヒーを飲む
真夜中のロビーは
そこだけ明るい

神様
私はつぶやいてみる

どこにもいないものを
あてにして生きていく

それを誰も否定しない
愛とか

勇気とか

オノレはアンパンマンか


安っぽいコーヒーは
なんだか 
こう
分離してるっていうか

クリープが
螺旋の渦を描き
カップの底に収束する

難しいことは
その程度だ

無音
世界の対側は
きっと明るいシエスタで

神様
私の手のひらは
正しいですか
それとも

世界はやがてさめていく
微粒子
拡散する

正しいこと

もう飽きた、って
メールを打った

返事もこない

 
 


自由詩 ろびいすと Copyright umineko 2008-05-23 07:33:14
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