しおり
yo-yo
なにごともない虚ろな午後
ふと空をよぎる
鳥が
その日の栞になった
行くでもなく帰るでもない
ふたしかな彷徨い
花が
その道の栞になった
こころもとない眠りの果て
闇の中にひとつ
星が
その夜の栞になった
それら
この春の記憶をひらき
たしかな行間に
ぼくは
ぼくの栞をはさむ
自由詩
しおり
Copyright
yo-yo
2008-05-23 06:22:01
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