夜の行進
短角牛

ふたりで帰る道はいつもと変わらぬ道

でもあそこに見える、駅前で一番高いビルは

もやりと霞むんですわ

ふたりで帰る道はいつもと変わらぬ道

でもあなたは歩きだから

僕もいつもの自転車をひいてゆっくり進むんですわ

あと一年 一緒にいれる時間があって

月並みだけど夏には麦酒を飲んで

秋には冷酒を飲んで

冬には熱燗でもやって

月並みだけど本音で話して

ふたりで歩くことが明日もあるといいなと

ふたりで歩きながら思うんですわ。


自由詩 夜の行進 Copyright 短角牛 2008-05-22 22:31:42
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