のど飴の段階
はるこ
恋かそうじゃないかって
いったい誰が決めるんだろう
ただの気になるひと から
好きなひと に変わるのはいつなんだろう
恋したのなんてずいぶん昔で
なんだかもう 忘れてしまってる
一緒にいると 楽しくて
気がつけば眼が追っていて
耳はずっとあなたの声を探してるの
聞きなれた音より少し高い あなたの声
今日はなんだか声が低くて
聞けば調子が悪いみたい のど飴を分けてもらった
帰り道に のど飴を舐めたの
からんころん くちのなか音を立てて
きりっとした味かと思ったら
なんだかふんわりやさしい味 あなたみたいな
普段なら噛んじゃうのに なんかできなくて
いつまでもくちのなか からんころん言わせてた
一緒にいると 楽しくて
気がつけば眼が追っていて
好きとかじゃない って思ってるけど
他のコを見てると思わずこっちを見てって念じちゃう
そのくせ優しい眼に捕らえられると
安心して 動けなくなるの
ね
恋かそうじゃないかって
いったい誰が決めるんだろう
ただの気になるひと から
好きなひと に変わるのはいつなんだろう
恋したのなんてずいぶん昔で
なんだかもう 忘れてしまってる
気になるから 近くにいたくて
話しかけられると嬉しくて
こんなことっていつぶりだろう
こんなことっていつぶりだろう
くすぐったくて ふんわりして
なんだかずっと 心地がいいの
たまにどきどきさせられて
焦る自分も嫌いじゃないの
まだ のど飴
もらったのど飴の味のような
ふんわりとした
まだよく分からない 段階