知って
唐草フウ
きみを知って
わたしのコトだらけでゴチャついていた引き出しを
まずは区分したいと思った
それはすなわち
シンプルになりたいということだ
きみを知って
つぎに シンプルになったわたしの
いたらなさを
正直に さらけだしてみたい
怖くても ダメならそれでいい
そんなぞくぞくした勇気を触った
きみを知って
わたしはきみをもっと知りたくなった
ななめに見ていた毎日が
少し息を吹き返した と いうか
生きていることが皮フの中に
埋まっては汗のように廻りゆく
きみも 循環の日々の中
+
知らないものが、意味をつけてゆく
眠って起きて・みぞおちの裏
背中に小さなきみを住まわせて
浮かれる自分に現実の喝を入れて
+
きみを知って
わたしは 何ごともないかのように
また日々を送って
だけど知らなかった頃よりは
明らかに 充ちてゆくと思う