長い朝
小川 葉
目を覚ますと
ベッドの上にいた
白いシーツがどこまでも広がり
睡眠中
あつくてはいだのか
山のように連なる毛布から
上昇する太陽が
まっすぐわたしを照らしてる
もう三日歩いた
一睡もせず
もはや眠る場所ではなかった
ベッドの向こうに
青く広がる海
みずから命を絶つように
遺書を書き
崖から飛びこむと
朝食のいい匂いがしてきた
自由詩
長い朝
Copyright
小川 葉
2008-05-16 21:41:38