ひみつの散歩道
こゆり

とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す

   *

意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に


ずっとずっと、とおくにいるから
忘れてしまっても、いいよ


おもいきり振りかぶった姿は
不格好で
そんな姿を見せるのは
ちょっと恥ずかしいのだけど
チカラいっぱい
ありったけの気持ちを
投げられるだけ
投げ続けた


最後の一球


思わず振り返り
描かれた放物線の
後を追う

渇いた音が
うつろげな空に
新たな道を作って

   *

キミへと続くその道を
まわり道してる
その途中で



自由詩 ひみつの散歩道 Copyright こゆり 2008-05-15 20:43:29
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