SpeakEasy(散文ノーチラス)
キリギリ

散文ってのはなんだ。散らかった文のことか。
言葉が散らかった文か。心が散れぢれになった文か。
算数の時間には習わなかった。せめて選挙には行っておけば良かった。
散文詩ではない散文はきっと1つのことしか書けないのだ。
テーマがあって、それについてのとっ散らかった文章を書く。
そうして出来るのが散文なんじゃないかな、と先生は思うんだ。

君たちの好きな言葉「人それぞれ」「それはそれでいいと思う」
「ただ僕はそう思わないってだけのこと」「自己責任」「分かっていて
やったんでしょ?」「それぐらい予測出来ないならやるな」「言うのは自由」
「言い返すのも自由」「イヤなら見なければいい」「頭が悪いのなら仕方がない」
「君には期待しないけど」「徒労」「その程度だと思っていた」「沈黙は金」
「揚げ足取りには余念がないね」「せめてこれくらいの知識は持とうよ」
「はっきり言って無駄」「馬鹿にされても仕方がない」「自業自得」「詩じゃない方の
オナニーを見せてごらん」

言葉は無力だフィラー。僕たちは暇を潰している。
六本木のクラブ「バー」で飲み明かすには懐が足りない。
羞恥心は馬鹿を誇る心っていう意味じゃないから忘れないでね。
アキバの自称22歳よろしく見せられる恥をおっぴろげても
僕らのビラビラははみ出さないから平気。誤字らっちゃ訂正。
基本モザイク越しの発表会。創作はウェブページで起こってるんじゃない!
自室で起こってるんだ!だから問題ない。文章そのものを見るのが散文詩で
文章に書かれた思想を見るのが散文かもしれないね、と先生は思ったんだ。
僕の産まれ故郷の新潟県上越市にはスキーを日本に伝えたと言われる
レルヒ大佐、少佐?の銅像が立っていて、その縁で幼い僕は雪山から
落とされた。たった2枚の板きれと2本の棒だけを持って自由落下だ!
スキーなんてただの往復ですよ。上って下りて。幼くして聡明だった僕は
言ってやったね「だったら上らなきゃいいじゃん」。でもその頃の僕は無力だった!
所詮35分の1の子供。あぁクラスの人数ね。プラモ的な意味じゃないよ。身長は
その頃から高くて、そう女教師とピアノで立ちバック出来るくらい高かった。
鍵盤に指を乗せてガーンガーンガーンとリズム良く。今思えばそれが、僕が先生を
目指すきっかけだったのかな。初心忘れるべからず。調子に乗っている時は
リスクをないがしろにしがちだから注意しないとね。冷静になれば分かることは
冷静じゃないと分からないんだ。そして人はいつも冷静とは限らない。でも
どんな刺激や悪い行ないも、何度も続けば慣れて冷静な気持ちで受け止められるように
なってしまう。詩の投稿だってそう。最初は頭良さげな詩人さんがいっぱいいて、
とても私なんかが入れるような場所じゃない、と思っていたのに、いざ入って
数日したら、どの詩も底の浅いただの思いつきのように見えてしまう。君はどうだい?
人それぞれかい?そう、ホウキでさっさとね。問題を問題じゃなくしてしまう便利道具。
尊重されるのは命だけで充分だとは思わないかい?


散文(批評随筆小説等) SpeakEasy(散文ノーチラス) Copyright キリギリ 2008-05-14 13:59:06
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