空の心臓
小川 葉

空のすみずみまで血はめぐり
いつもの午後が
今日も静かにあくびする

ふと目が合って
空の心臓が
止まりそうになった

手を繋いで歩いたら
真っ赤な大きな心臓が
名残惜しそうに
西の空へ沈んでいった


自由詩 空の心臓 Copyright 小川 葉 2008-05-11 22:04:57
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