恋の証
REMINGSセシル
きみの声のトーン柔らかさに
きみのデニムのエプロン姿に
きみの前髪が片目にかかった長い髪に
この春も中ごろの
夕方から夜にかけての
高田馬場のとある
オープンカフェの
とある店員の
きみに
恋をした
1分1秒のタイミングがずれたら
恋は生まれなかったかもしれない
ぼくには妻がいて
2人の子供がいるが
きみに恋をした
不覚であろうか
思想は自由に
恋は自由に
現実にとらわれる事なく
恋は
確かに生まれた
きみの
デニムのエプロンごしの
胸の丸いふくらみ
完璧
きみのふくらはぎ完璧
きみの臀部から腰にかけてのライン
完璧
きみを形どる全てが
ぼくの理想的
ぼくはきみが日曜の朝
朝食を作っている
後姿をみて
完全に癒されることになる
どんな悲しみもどんな苦労も
きみの後姿で完全に帳消しにされる
これこそが恋
これこそがぼくの
揺るぎ無き
本心
告白
これこそが恋
ぼくのかかえる
現実
境遇
は
全て消え去り
ここは異国の一人旅
ぼくはひとり
旅中
女に出会い恋をしただけ
話かける時にぼくの声が
すこしでも上ずるのなら
ぼくは背中に汗を湿らせて
きみに妄想をめぐらせている
恋の証