緑陽
唐草フウ
日差しの強い、つよいなか
歩いてわたりました。
まどの中から でしたが
緑葉のまぶしいこと
ひとつぶひとつぶの
空にむかう
房
ふさふさ
ゆれゆれて
ゆさぶられ
あれを送りたいのです
(ねいき、寝息、naked
呼吸がくるしそうだけど、眠っているわ)
シルバーより明るい
ムーンストーンのような
ひかりの滴
海へつないでいる 川面が
水面が
鱗のツヤをもって
はしりだす
走っていたけども
留まって見えることの
もどかしさと痛さ
じぶんを感じると
あなたを感じると
痛くなったのです
いそがないで、ゆっくりすぎていくのが
わたしの望みなのだから