くもり
小禽


湿っぽい白に街全体が覆われる
寂しげな鐘の音がして誰かが振り返る
彼女はヘッドホンに耳を押し当てて
向こう側の金色に飲み込まれていく



自由詩 くもり Copyright 小禽 2008-05-06 11:06:53
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