豆乳
たもつ

 
夜中に目が覚めて階下に行った
妻が台所でひとり
豆乳を飲んでいるのが見えた

湿った蛍光灯の下、色白の肌が
必要以上に青白く
そして細く感じられた

声をかけずに再び寝室に戻った
翌日、妻が死んだとしても
おそらく驚きはしなかったろう


自由詩 豆乳 Copyright たもつ 2008-05-06 08:35:40
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