完全な虹は球体
umineko

ことばは、とても正直だから。 ほんとうのことを伝えてしまう。おかまいなしに。

たとえば、メール。絵文字があったりなかったり、そんなことは問題じゃない。何かが違う。それがどこなのか、うまく言えないんだけど。

(たぶん興味、なくなったんだよね。)

それを聞いてみたいけど、だけど聞いたところで世界は変わらない。否定されても、そこにうそが混ざるだろう。肯定されれば、さらに沈む。それだけだ。それだけのために、鬱々と過ごすのは、あまり利口じゃない気がする。

離れていくことくらい。
私にもわかるよ。

それを問いつめて、何になるんだろ。カタルシス?何のために?
私に圧倒的な魅力があれば。それで済んだことだからね。それがなかった。それだけだ。

時々、誌のサイトに投稿していて。コメントをいただいたり、ポイントっていって、小さな応援のフラッグがついたりすることがある。そりゃもちろん反響があった方が嬉しいよ。それは副次物だけど、やっぱ、さ。

だけど、全然レスポンスのない作品だってある。それが続くと、ちょっと沈む。
 

離れていく。

離れていく。
私にもわかる。

私に、何かが足りなかった。つなぎとめる、何かが。
わからない。
詩の巧拙がわからない、それと同じで。

 
だから、さ。
愛するしかないんだよ。
私にはそれしか残っていない。

私はずっと書いている。誰かの胸にとどきますように。

あなたに。とどきますように。

ずっとずっと愛してる。

 
 


自由詩 完全な虹は球体 Copyright umineko 2008-05-06 07:44:41
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