むずかしい散歩道
RT


やさしいんだね
と、言われれば
悲しそうに首を
横に振る
君には



四月なら
さくらの花びらが
五月なら
ハナミズキの花びらが
道いっぱいに散らばって
通れない

 踏めません
 神様は
 ひとひら
 ひとひらに

六月なら
雨粒が
七月なら
アスファルトに立ち上る
陽炎が

 神様
 踏めません
 お願い私を
 飛ばせてください



足を持つ、身の上と
和解するのは困難で
やさしく踏んで
歩けないと

悲しんで
悲しそうに首を

君には



八月なら
光が




    poenique内 即興ゴルコンダより
    (2008/05/01(Thu) 23:08:02)


自由詩 むずかしい散歩道 Copyright RT 2008-05-05 23:43:09
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