とんでみせたら
榊 慧
「ふわりとうかびたい。」
わたしに真っ赤なルージュはにあわ
ないから。
何を期待、しているの?
(頭上の世界をささえる柱は有害な気がしてならな
いけれどそれをうったえることはどうしても無理ら
しくってまたながい間たえ、る。じかんは主観のよ
うな気がする、けど、ああ、でも、)
横線のリングノートはいつになって
もふしだら。たのしいことを、教え
て下さいませんか、。
(ひだりての先ひとつぶんの世界をささえる薄い文
庫本はいま支配している、と、思われ。しんとうし
てゆく感覚が、じわじわとわかる。みぎての小指か
らはいって、きた。)
昨日のとびらが、ちぎれてく。
むじゅんの思考がうっとうしい、こ
れからのとき、いつか下さい、お願
いします。
(支配をいましているのはたぶんこれからたえるこ
とに、ついてと考える。何故か、とてもかなしいき
もちににかよった気分、になる。ねがいたいことが
、出来たようだ。)
「ふわりとうかびたい。」
とんでみせたら続いて、くれますか