メーデー
アオゾラ誤爆
ほどけてしまいそうな
女の子のからだから
春をとり出してならべる
つみぶかい瞳が
まだそこにおよいでいる
名前の知らない五月の旗
活字から顔をあげて
だれをみる
外をみた
窓の
……
がらんどうの空に鳴く
おちないつばさで昼を裂く
校庭のにおい
さかなが
つばさをもたないさかなが
はためきながらそのすがたをみている
遠くへ、
とんでいく鳥たち
男の子は
女の子がすきで
女の子は
男の子になりたかった
自由詩
メーデー
Copyright
アオゾラ誤爆
2008-05-01 22:09:24