行く春
三州生桑
かげろふやガソリン一滴惜しむ日々
花散るや小猫は野辺に腐りつつ
病む祖母のひとみ濁れり藤の花
わが胸は花花花とうづきけり
秘めごとは肉の匂ひや落椿
佳き人のお尻は白し夢の春
夏近し不意に視線はからみ合ふ
荷風忌や詩のかなしさとみだらさと
春の夜の闇まさぐりぬ指のさき
行く春や恋の指南は嘘ばかり
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俳句
行く春
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三州生桑
2008-05-01 18:48:43
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