鎖骨







耳の奥で同じ音階を繰り返す午前二時に僕は落ちる星を見る
のを石の深く深くで彼女も感じ取る咲く花の一つとしてない荒野
一面の黒や白は幸福の象徴何故ならつまらぬ思考を黙らせるから
歪んだ嗜好と健全な嗜好という区別は誰の価値観に基づいたもの
良識や献身は飢え死にを覚悟した野良だって喰わない
酒気帯び運転で大気圏へ突入強烈なGに自慰にも熱が入る
E弦の切れやすさは異常だよ腐ったみかんみたいに腹立たしい奴
みんなもう終わっていることに気付いている
昇ったように感じたら後は落ちるだけだよ
耳の奥で繰り返す同じ音階が午前二時に僕に落ちる星を見させた
何だって言うんだ畜生劇的なSF映画風クライマックスなんて大嫌いだ
終わるならその時は予め俺だけに教えておいておくれ





自由詩Copyright 鎖骨 2008-05-01 02:30:01
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