花を愛でるも 壊すも
ちぇしゃ猫

 咲く花の
 けして人には創り出せぬ
 神に与えられし うつくしさの
 やわらかな色も形も質感も
 愛しく思う感情の裏側で

ひっそりと息づく

 “この手でうつくしい花を潰し、
         花びらの散る様を見たい”

そんな凶暴なキモチ

 きっと夢のようにうつくしいのでしょう
 指の間から花びらのこぼれ舞う様は。

 咲く花をうつくしいと思い
 散る花を哀しくもうつくしいと思う

花を愛でるも 壊すも
花への愛しさ 故に。


自由詩 花を愛でるも 壊すも Copyright ちぇしゃ猫 2008-04-30 19:03:13
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