今、あるところに
青井 茜
心の中では頑張れって言っている
でも言うだけで
無意味な質問を繰り返しては
自分を嫌いになっていく
鏡に写った自分は
いつかの自分よりも歳をとっていて
素直さだけ忘れてきたかのように見えた
ありきたりに過ごす毎日を
勝手に映像化して
尚且つ
美しい主人公演じるんだ
ばっかみたい
だけどやめられなくて飲む薬は
腹痛を治めて頭痛を生む
もしくは
頭痛を治めて腹痛を生む
結局どっか腐ってんだよ
惨めな自分を眺めてみたって
悪いを認めても改善はできないままだ
抱きしめて寝ている縫いぐるみにも
離せよ
そう思われている気分に陥る
毛布に潜り込んだら
その先の世界に連れて行かれそうで
きっとそれは一方通行で
どこに行っても自分を受け入れるだけのキャパシティはないんだ
自分自身に
そうやってまた
悲劇の主人公に