水死体と黒点と観覧車
しもつき七





静かの、川が
逆流する
しなやかな動きの連続で
えたいの/知れないものたちが
反射するから
少女は、もう一度
夜を怖がらなくてはならない
そういうものなの
と、わらう顔は悲しく



まだ紐がとかれていない小舟に
女の子と男の子が乗っている
昼はスカートいっぱいにイチゴを摘み
一日がつぶれてしまうとこうして
ただ背中をあわせて
正常な方向にむけて舵をとる
彼らもまた
そういうもの
の一つだった

スミレの花の冠が、女の子にはよく似合い
男の子には女の子がよく似合った



いちめん、白の
全てが朝のまま終わる六角部屋で
もうどうしても、
大きくなってしまったからだを
必死になってかくしている

・日に焼けて傷んだ黒髪
・腕のようでそうではないもの



川は海にと流れてゆくのに
あたりはすでに砂漠だった



自由詩 水死体と黒点と観覧車 Copyright しもつき七 2008-04-27 19:45:39
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