rabbitfighter
手を繋げるほどの距離でもなく
見つめあえるほどの、位置でもない
でも、思いあえるほどの湿度や時間が
僕たちの間に満ちている
言葉が、雨みたいに降り注いで
それは数列の大地を黒く湿らす
折り重なるように茂る草や木は
その雨を喜ぶだろう
街に降る雨は寂しい
舗装された道をただ
打ち砕くことすら出来ずにいるから
寂しい
いつか、あの街に降った雨を舐める
自由詩
Copyright
rabbitfighter
2008-04-27 17:15:37