誰も死んだりしないように
虹村 凌
誰も死んだりしないように
狭い部屋のベッドの上でうずくまって願う
煙草の煙が太陽の光をまっすぐな筋に変えて
僕の心に突き刺さっている
誰も死んだりしないように
うずくまって願う
自分を待つ人が何処かにいる
なんて無責任に歌う人が多いから
僕はこうしてずっと待ってる
とっくに気付いてるだろうに
何時になったらご褒美をくれるの?
誰も死んだりしないように
狭い部屋のベッドの上でうずくまって願う
煙草の煙が月の光をまっすぐな筋に変えて
僕の心に突き刺さっている
それは僕の胸じゃなく
それは僕の心に刺さった
誰も死んだりしないように
落としたハンカチは踏まれて汚れて
千切れて舞い散って何処か遠くに飛んでった
誰にも拾われる事も無く
置かれたままの布切れ
誰も死んだりしないように