それでも朝は来る
風音



どろどろの浅い眠りのなか

わたしは
魚になって
汚水を泳ぐ

人間になって
包丁を研いでいる

鳥になって
雨に打たれて

犬になって
うなだれる

夢と現実が
錯綜する

明かりなんて
どこにもない

ベッドから起きて
甘い甘い紅茶を
何杯も飲む

何を待っているのか
わからない

けど

そのうち
夜が明けて

陽がのぼる
朝風が囁く

やっぱり
朝はきた


携帯写真+詩 それでも朝は来る Copyright 風音 2008-04-25 07:19:01
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