近状報告、君へ
三奈

世界は現実味がなくて
絵葉書を見てるみたい。遠い。

この窓を開けて
風を部屋に送り込めば
少し生きてること
実感できるけど

ねぇ、なんだか
とうめいにんげん、になった気分

朝になれば
だるさや吐き気が
此処にいること
教えてくれるね

でも、
夜にはまた
分からなくなるよ

ねぇ、とりあえず君へ








「近状報告」


できずにメールを消去。
心配かけたくない、なんて
綺麗な理由じゃない。ただ。



「君からの返事が怖かった」




自由詩 近状報告、君へ Copyright 三奈 2008-04-24 00:23:47
notebook Home