海燕
北大路京介
静かなサーカスから 流星を追い越して
痛みの隙間を 夜明けが埋める
眠れぬワインで嘴濡らす
ジェラシーに踊る海燕
群青の恋を抜け
空の終わりへ 羽ばたく
傷だらけの翼をいたわりながら
加速度つけて 風を切って
ピンボケの好奇心
優しい瞳
嬉しい鼓動
無防備なエンジェル
洒落た鏡に 情熱の花 抱えた君が
美しくて… 美しくて…
太陽が昇るまで にちようび
自由詩
海燕
Copyright
北大路京介
2008-04-23 22:16:19