流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる
大覚アキラ

地球のてっぺんから
百万発のロケット花火を飛ばして
高原でバーベキューなんかやってるような
さわやかな連中を追っ払ってやりたい
乱暴な音楽が流れ始めたら
ちぎれるほどめちゃくちゃに頭を振って
不恰好な鈍器みたいに
自分の手足を思いっきり振り回しながら
ジェットコースターになったつもりで
全速力で地球のてっぺんから駆け下りる
すれちがうかわいい女の子には
一人残らず通り魔みたいにキスをして
バースデーパーティーに乱入して
ケーキの上のイチゴだけを食い散らかして
ホストクラブの馬鹿騒ぎの
シャンパンタワーに回し蹴りを喰らわせて
チャペルで誓いのキスをする花嫁の
純白のウエディングドレスをめくって
クリスマスプレゼントの箱を
馬鹿でかいハンマーで叩き潰して
この星の上で生きているすべての人間どもが
くだらない馬鹿騒ぎをおしまいにして
洒落たBGMなんかなくても
気の利いた料理や旨い酒がなくても
静かな夜に誰かと手を繋いで
真っ暗な夜空を見上げて

あ、流れ星

って
小さな声でつぶやくまで
徹底的にやるんだ

あ、流れ星

さあ
手を繋いで
革命をはじめよう


自由詩 流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる Copyright 大覚アキラ 2008-04-22 17:23:25
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