垂れ流された奇跡
河原いさの
今ここに僕がこうして生きるのは垂れ流された奇跡のせいだ
玄関に白熱燈が灯ってる家のつもりで待ちます君を
苦しさを必死に証明してるのは強くなるのをサボりたいから
ちっぽけなことに悩んだあの時の私の墓標に花捧げよう
振りかざす弱さは盾にはなるでしょうけれども武器はいらないのですか
誰かには届くだろうと思ってた言葉は私の中だけで響いた
私だけ残して皆帰ってて今でもずっと帰れずにいる
何もかもなかったことにならないなら私の生を見逃してください
暗すぎて桜の見えない公園を僕らはずっと回り続けた