春の日
亜樹

柔らかにけぶる
薄紅の桜が散って
山はもう
青一色のパレット

あぜ道の黄が
私の目を焼いて
畑の菜の花は
もう直視に耐えない眩しさだ

圧倒される
やさしさのカケラもない季節
春のぬくさは
今日も私を置き去りにする


自由詩 春の日 Copyright 亜樹 2008-04-21 19:36:01
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