西洋甘菜
よしおかさくら

気がつくと私は朝食を食べていて
ちょうど大根の葉の炒め物を乗せたごはんをお箸で持ち上げようとしたところだった



突然ですが
はだしの生活を始めて
そろそろ3年になります
コンクリートジャングルは辛いですが
ようやく慣れてきたのです

素人裸足というところ

長い失恋をしたのでしょう
足豆ができていました
知らない気持ちが集まって
どうにも立ち行かぬようになり
花火の生産も中止になりました
そのまま動かないで
廊下の空気だけを覚えています
壁の冷たさも私の支えでした

支えでした

西洋甘菜の白さがこれからはきっと


我に返るとごはん粒が落ちそうになっているところだった
慌てて口に運びそれからテレビのチャンネルを変えた


自由詩 西洋甘菜 Copyright よしおかさくら 2008-04-18 13:43:27
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