あかさたな限界
小川 葉
君が牛乳なら
僕はコーヒーだった
国道4号線
右折しても左折しても
そこは鎖骨だったから
かならずてのひらで行き止まりだった
行き止まりの
てのひらを握りあって
僕らはまた
国道4号線にもどる
コーヒー牛乳が禁断だった
そんな恋も
かつてあったのだ
恋はいつも
鎖骨のあたりでむずむずしてる
変態だった
自由詩
あかさたな限界
Copyright
小川 葉
2008-04-18 01:22:00