ハッカ
江奈


横たわった夢を見据えている。
掴み損ねた明澄な明日を脳裏に描き、代わりなんてないと何度も願掛け
ひたひたと笑う。
思い通りに動かない駒を見るのはまっぴらだった。
胃が軋むのは毎度の事で気にも止めない。
流し込むのは冷めてしまったコーヒーと噛んだら痺れた甘くて苦い薄荷飴

澄んだ寝顔が美しかった
真っ白い花が咲いているみたいで。


自由詩 ハッカ Copyright 江奈 2008-04-16 00:00:40
notebook Home