あふれいど
唐草フウ


水を得た魚は、いきいきと、そのまま
大きな指につままれて
ひょいと知らない国に
たたされてしまった

ような
そんなふうな



まもってるっていうけど
あたしひとりだよ
いつだって他のからだが
みあたらない、みつからない


どこでみているの
どこかにいるけど
それは

まぶたがおちて、なきながられいん
あさがくると、よるもくる
こわいひといそうだからこわい

知らない戦場に
背中を押されている

ような
そんなふうな


自由詩 あふれいど Copyright 唐草フウ 2008-04-14 19:56:05
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