太陽の下でサーフィン
狩心

ストレスは最高潮
高波に乗ってサーフィンができるくらいだ
ザブンザブン 肌寒いので鳥肌コケコッコ劇場
どっかで聞いた事ある ダイバースーツの中にお漏らしするとあたたかかくぅぅ
いやぁ〜これは不真面目な俺じゃなくて一般的な本当の話
高波のような折れ線グラフ 株式市場の上昇下降 落下する俺はいとも簡単に
肌寒いコケッコーに結婚を迫りながらキスをして卵を産み落とす サーフィン

一の位を十の位に変換して見えてくる人の波
百の位を小数点以下に変換して見えてくる心の闇
波飛沫は氷のように凝結し
サーファーの肌を突き刺し切り裂く
そしてまた太陽が鋭利な氷を溶かし 熱が血と共に海へと帰る
あだぶらかたぶら 囲い込んだ油 海の水面を浮遊するケーキごっこ遊びの傍ら
肘鉄かまして緑色の鳩が健康青汁に変換されていくその過程

日々の生活の中でぼくらは
カタカタと音を立てて足を貧乏揺すり
計算機がメルヘンチックなお姫様のように飛び跳ねる音を掻き消しながら
日々の生活の中でぼくらは
十分に満たされていなくて
その割に120%の自由が与えられていて
魚料理のはらわたの中に肉料理のべっぴんさんを詰め込んでもいいという過激派
選挙運動の度に勃起する新興宗教を夢想しているそうだよ

紙芝居が音を立てて崩れた時に
ぼく達の二枚刃は無駄毛を綺麗に剃ってくれるだろうか
その剃り跡が青褪めていて
若さを道端に落とす事が出来ないで居るのか ハッピーなお星様よ
もう眉毛が蘇らないように仏壇の前で祈った
睫毛が傘となって光や雨を防ぎ
目ん玉を硝子のビー玉へと変革させた
それをキャンディ代わりに舐めているぼくらは
照準の定まらない銃口に狙われたまま
撃たれずに道端で飢えてのたれ死ぬ
犬が踏んづけて行ったサ
私たちのメルヘンチックな人魚の尾ビレ
いとも容易くコンクリートの地面に張り付いちゃった

ごめんね
電信柱と影踏み

イメージなんていらない
それらがぼくらを惑わす愛情で溢れていたら
そいつら裁判官を人質にとって
もっと金を出せと脅迫してくるだろう
片足で天秤に乗っている気分サ
左右の手のバランスを間違えただけで
逆側に乗っている愛の塊が投石として
戦火にひしめく城壁に叩き込まれる
ふぎゃー ぽーん とか言って



ぼくらは風だった
犬になんてなれそうもない


ぼくたちは0と1を握り締めながら
それ以外の数について考えつづける


飛んでしまった意識


自由詩 太陽の下でサーフィン Copyright 狩心 2008-04-14 06:02:52
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