桐野晴

視線が絡まる

透明、だった
透明で何も見えない
暗かったのか
明るかったのか

音が木霊して

無音、だった
何かで聞こえないのかもしれない
発した声も
心音でさえも

思い出した

何もかも捨てたのだ
友情
愛情
心すべて

恋人
自分さえも


自由詩Copyright 桐野晴 2008-04-13 23:23:58
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