アニキサス
鎖骨




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ルフトハンザが掠める
世界のわきばら
ねじれちゃって
うめく











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穴に咲く
アニサキス
瑠璃も玻璃も
溜まれば腐る
誰彼も遠慮なく
濡れた手で触るから
水っぽい言葉で弄られて
すぐに忘れられて蓋をされる










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本を読んでも
紙に書いても
腸は長くなるとは限らない
自分は実りよい田ではない
かも知れないという恐れ
恐れが孕む停滞
流れが滞れば
素直さは汚濁されていく










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漏れたもの
零れたものは
ひくく重く暗いところへ
沈んでいってやがては
目に見えないくぐもりになる
落ちてくるものがある度
呪うように震える
波紋








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温くて不快なにおい
春が来ても夏が染めても
一年中変わらない危機感
影のように付きまとう
筋力の減衰と脳細胞の劣化というフレーズ
自我があった証を帳面にあるいはHDDに残す作業
私というメディアの断片を
アナログもデジタルも問わず複写する過程で
何度も馬鹿をする
この先も変わらずに
馬鹿をするだろう







自由詩 アニキサス Copyright 鎖骨 2008-04-13 02:44:40縦
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