砂糖キビ畑にて
アハウ

自ずから成る
耕作の係数に支配された土

この土地に極楽鳥は野営し
その雫で濡れた重たい巣をいとなみ

静かに沈んでゆく ぬくもり

作物を繰り返し保っている
土力の茶色に緑は 
その巡りごとに溢れた

自ずから成る
単一作物の延々と続く うだる広土

茎から根へ
土と空気が触れ合って

表層の埃にまみれて
蛇は一尾 石垣の室で脱皮する

日は どっぷりと暮れて

土虫のすだき
芽生える耕作地の夜
小動物は食物連鎖を繰り返し
(輪廻と似ている

昨日 食した    あなた

野鼠は蛇に飲み込まれ
蛙は猫に狩られ 
骨と皮は剥離する

月が発してゆく
黒い砂糖キビ畑の影は長く うな垂れて
しめった土地の妖気に彩りを加え

静かに滅びのページを綴り

仄かな 幻は立ってゆく


自由詩 砂糖キビ畑にて Copyright アハウ 2008-04-12 16:41:58
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