朝靄
舞狐

ふわふわの朝靄に
あなたを見送る

消えていく後ろ姿は
ふわふわと
朝靄に包まれ
見えなくなってしまう


早く帰ってね
って言ってみるけど
朝靄に邪魔され
あなたのとこまで届かない

ずっと見ていたかったのに
小さくなっていく後ろ姿


一面の白が
あなたを吸い込んで
消してしまう


淋しいから
あなたの匂いが残るベッドに潜り込み
朝におやすみと声をかけ
また眠りに落ちる

朝靄が消えてなくなるまで
あなたの夢を見て眠る


自由詩 朝靄 Copyright 舞狐 2008-04-11 11:38:20
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